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紀元前312年、ローマ帝国時代にアピアス・クラウディスがローマに造った「アピア水道」が世界で初めての水道とされています。
この水道は、その後なんと300年にわたって工事が続けられ、長さは440kmにも達しました。
湧き水・川の水・湖の水を用途によって使い分け、水の汚れを取り除くための沈殿槽も備えた高度な設備だったそうです・
日本の水道は1590年、徳川家康が命じて作らせた神田上水が最初だと言われています。井の頭池を水源とし、マツやヒノキでできた木樋(もくひ)とよばれる管の水道で、長さは約67km。町の中では送られた水を水道井戸や桝に溜め、つるべですくい上げていたようです。
朝一番や長い間留守にされたときの水道水は、給水管内に長時間滞留しているため、消毒用の塩素が少なくなっていることがあります。
最初の水は、念のためバケツ1杯くらい、洗濯や掃除など飲み水以外の用途にお使いください。
おいしい水の温度は、だいたい15℃前後といわれています。ジュースを冷やして飲むように、水道水も冷やして飲むとおいしくなります。 水道水は水道法により衛生確保のため、消毒用の塩素が入っています。塩素のにおいがどうしても気になる方は、しばらく煮沸して、冷ますとにおいは消えます。
カルシウムやマグネシウムといったミネラル成分が多く含まれている水を硬水、そうでない水を軟水といいます。硬水の方が体に良いかもしれませんが、実は料理に使うには軟水の方が良いのです
日本の水は一部の地域を除いてほとんどが軟水ですが、石灰岩地帯を流れるヨーロッパや中国の水は硬水です。
日本には昔から良質な軟水が豊富にあったため、煮物、吸い物、ゆで物といった水を多く使う料理が育ってきました。素材の風味を生かす日本料理は軟水がつくりあげたものと言えるでしょう。
これに対して、ヨーロッパや中国では蒸したり、油を加えて炒めたりして、素材に含まれた水を利用する方法がとられました。水の性質の違いが料理法の違いとなった例です。
ちなみに、水道水は軟水ですので、料理にも適しています。
私たちが1日に体から排出している水の量は、約3リットル。人間が生きていくためには1日3リットルの「水」が必要なのです。
こうしたことから企業団では、災害に備えて、「1人1日あたり3リットル」を目安に「水」の確保をお願いしています。
災害時には、応急給水活動が軌道にのるまで3日間かかると考えて、1人あたり9リットルの水を備えておくとさらに安心ですね。