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地震等で水道施設が被害を受けた場合、東日本大震災で見られた様に、飲料水の確保が大きな問題となります。
企業団では、口径の大きい、特に重要な水道管においては、耐震性が認められる水道管を布設しております。今後は、住宅街などの水道管についても耐震性の高い水道管へ取り替える等の対策を進めていきます。
また、浄水場や配水池などの水道施設の耐震化を進めており、大規模な地震が発生した時に配水池等の飲料水を自動的に緊急貯水ができる様に芳志戸第3配水池に緊急遮断弁を設置しております。今後も水道施設の改修と同時に緊急遮断弁の設置を進めていきます。
企業団では、2,000リットルの水が積載できる給水タンク車を1台備えてあります。また、トラックに搭載できる給水タンクやポリタンク、非常用飲料水袋を備えております。
震災発生当初は道路網が寸断され、給水タンク車などによる応急給水に時間がかかることも予想されます。各家庭においても、万一に備えて日頃から水の汲み置きをお願いします。
人が生活していくためには、1人1日3リットル程度の水が最低限必要と言われております。
●坂戸、鶴ヶ島水道企業団と災害時における相互応援(応急給水等)に関する協定を締結しました●
大規模な災害が発生し、水道施設等が被害を受けると、被災団体の職員だけでは応急復旧活動が満足に行えない事態が生じる恐れがあります。
そこで、芳賀中部上水道企業団では、日本水道協会や全国水道企業団関東地区協議会などと「災害時相互応援に関する協定」を締結し、全国からの応援により、応急復旧活動を速やかに行えるようにしております。
当企業団では、これらの体制をさらに強化し、応急給水活動等をより速やかに実施できるように、同時被災の可能性が低く、かつ地理的にも遠すぎない埼玉県の坂戸、鶴ヶ島水道企業団と個別に「災害時における相互応援に関する協定」を締結しました。災害発生時には、同企業団と直接連絡を取り合い、地域を越えて、それぞれの地域の住民の皆さまの安心・安全を確保するため、迅速な相互応援を行います。
災害時協定調印式(平成25年9月30日、鶴ヶ島市役所)において
芳賀中部上水道企業団豊田企業長(左)と坂戸、鶴ヶ島水道企業団藤縄企業長(右)